江戸前海苔の産地として知られる富津市で、25日から海苔の種付け作業が始まりました。
県内一の海苔の収穫量を誇る富津市では、今朝5時半ごろから地元の2つの漁業協同組合が海苔養殖の最初の作業、「海苔の種付け」に取りかかりました。
あいにくの雨と強風のなか、組合員らは海苔の胞子がついたカキ殻を水槽に浸し網に胞子がつくように次々と網をくぐらせていきました。
県内の海苔の養殖はここ数年、魚による食害などの影響で不作が続き、防御ネットを設置するなどの対策を施してきたものの、昨シーズンは生産枚数・生産額ともに過去最低を更新していて、組合ではことしこそは巻き返しを図りたいとしています。
作業は10月初旬に沖合の養殖場に網を張って、11月中旬以降には収穫作業に入るということです。