これからの時期に増える水辺のレジャーを楽しむために、海と川それぞれの視点からの対策を伺いました。
海で起こる水難事故の原因として多いのは、風によって沖へ流されることと、離岸流の発生だということでしたが・・・
千葉県ライフセービング協会 林昌広 会長
「本人が気づいていないことも多いが徐々に沖に流されてしまっていたり、自力では帰れないのではというところまであっという間に流されてしまっていることもある」
「安全の確保のために、大きな浮き具を使用する場合ひもを付ける、風が強い場合は浮き具を使用しないという選択をすることが大事」
「離岸流の脱出方法は、気象条件によって沖へ行くほど流れが弱くなっていくので、ある程度流れてから脱出をすると良い」
「自分沖へ流れていることを確認したら、海岸と平行に移動して流れから抜け出す。自分が動いていないことを確認したら浜に移動したら確実に脱出することが出来る」
「まずは落ち着いて周りを見て海岸に沿って横に泳ぐということを覚えておいて欲しい」
「また、ライフセーバーがいる海水浴場では離岸流が発生している場所は注意を呼び掛けているので、ライフセーバーのアドバイスを聞いて欲しい」
「安全の確保のために、ライフジャケットの着用も推奨している」
「浮力の確保や保温効果、衝撃から身を守る効果もある。反射板などもついているので捜索時に発見しやすい」
「それらを踏まえたうえで、保護者の方は子どもから必ず目を離さないといこうとが大切」
一方、川で気を付けたいポイントはなんでしょうか。
河川財団子どもの水辺サポートセンター 菅原一成 主任研究員
「海と河川で決定的に違うのは、海水浴場には監視員・ライフセーバーがいるが河川には監視員などはほぼいないので自分自身での安全対策が必要だということ」
「溺水防止の観点からいうと、溺水に至らない状況をつくる必要があり、常に頭部が水面上にあることが溺水のリスクを下げる」
「最も効果的な手段がライフジャケットの着用。子どものライフジャケットの着用はかなり多く目にするようになってきたが、大人は着用してないことが多い」
「子どもが流されてしまったときに慌てて助けに行った親が犠牲になるケースもある」
「子どもも大人もライフジャケットを着用することが、水難事故を防止する一番の手段」
海と川、またその他の水辺についても環境に合わせた知識を備えしっかりと対策をする。安全に遊ぶために必要な心得です!