今年開催される東京オリンピックでサーフィンの競技会場になっている 一宮町・釣ヶ崎海岸。 一宮町で生まれ育った“地元出身”のプロサーファー、大原洋人選手(24)。
代表選手の残りの枠は“1人”のみです。
大原選手躍進の裏には、5年以上二人三脚で戦い続けてきたトレーナーの鈴木一弘さんの存在がありました。
昨年は新型コロナの影響で思うように海でのトレーニングが出来ないなか、鈴木トレーナーの指導のもと、サーフィンの体の動きに合わせた 室内トレーニングの時間を増やしたことで、技のスピードや精度が向上し、レベルアップにつながりました。
トレーナー鈴木一弘さん
「(優勝は)僕も涙出ましたね、嬉しかったです」
「今までやってきたサーフィンを1回しっかり見つめ直して、体幹を強化しよう、足を強くしていこう、反応を早めようというのをずっとやってきて、言ったことはきちんとやってくれるタイプなので、それが身になったのかなと思います」
「(決勝で)風が変わって波が全く来なくなったように見えて、場所を少し動いた方が良いと指示したんです」
プロサーファー大原洋人 選手
「(指示を受け)左に動いたときに、本当に乗りたかった所の地形が見えて、その発見のおかげで決勝の波に乗れたって感じだったので、すごい良かったと思う」
“波を待つ場所を変える”
信頼のおける鈴木トレーナーからの的確な指示が、ジャパンオープンの優勝を引き寄せました。
ジャパンオープンの優勝で、東京オリンピック出場に向け大きな1歩を踏み出した大原選手。生まれ育った一宮町で開催されるオリンピックへの出場を目指します。
プロサーファー大原洋人 選手
「五輪への道もどんどん狭くなってきて、負ければ終わりだし、でも負けたくないし、これから五輪に対してある試合はひとつひとつ勝てるように頑張って、五輪ここ(釣ヶ崎海岸)で出来たらいいなと思っています」
オリンピック最後の1枠は、今年5月にエルサルバドルで行われる 世界選手権で決まります。
大原選手が東京五輪に出場する条件は、すでにオリンピック出場を決めている選手を除き、上位5位以内に入ること、かつ、同じく日本代表で出場する村上舜選手よりも上位にならなければなりません。
世界選手権まで残り5か月。 大原選手の挑戦は続きます。