関東唯一の捕鯨基地、南房総市の和田漁港で22日、水揚げされたクジラの解体作業が行われました。
地元の水産会社「外房捕鯨」が21日捕獲した、1頭のツチクジラ。
水揚げされた和田漁港では22日、解体作業が始まり、地元の嶺南小学校5年生の児童約50人が見学に訪れました。
作業員らが大きな包丁でクジラのヒレを切り取り、背中に切り込みを入れた後、部位ごとに手際よく小分けにしていきました。
南房総では400年ほど前から小型船による捕鯨が行なわれていて、肉を食べるだけでなく、油や肥料として余すところなく利用して来ました。
水産会社では、地元で需要のあるツチクジラを今シーズンも26頭を上限に捕獲する予定で、ステーキや刺身などさまざまなクジラ料理のほか、くじらのたれやベーコンなどの加工品として主に地元で消費されるということです。