東京湾などさまざまな船舶が密集する海域で、無人の船を運航する実証実験が成功しました。
実証実験は、無人運航システムを搭載した、全長95メートルのコンテナ船が東京湾と伊勢湾の間を往復するもので、コンテナ船は3月1日あさ、東京湾のふ頭に無事、帰港しました。
1日の発表会では、このプロジェクトを推進する日本財団の笹川陽平会長が「世界のリーダーシップをとって、基準づくりも日本が中心になれる大きな意義を持った実験だった」と挨拶。
小池百合子東京都知事がビデオメッセージで「東京港への円滑な就航が実現できるよう皆さまと力を合わせ取り組んでいきたい」と、無人運航船の実用化にむけて期待を寄せました。
このあと、千葉市幕張にある無人運航船の陸上支援センターなどと中継して、無人運航システムの紹介や結果などが報告され、今後の課題などを説明していました。
日本財団によりますと、船舶が密集する海域での無人運航船の実証実験は世界初で、2025年度までに実用化を目指したいとしています。