世界中で問題視されている「海洋ごみ」について、日本財団の「海と日本プロジェクト」が27日、新たなプロジェクトを発表しました。
日本財団の笹川陽平会長は27日、都内で会見を開き、海洋プラスチックごみ対策「CHANGE FOR THE BLUE 世界を変えるための挑戦」を発表しました。
日本財団によりますと、海洋ごみの大半はプラスチックで、人類はこれまでに83億トンものプラスチックを生産しましたが、リサイクルされたのはこのうちのわずか9パーセントで、残りは埋め立てか野山に放棄され海にも流れています。
また、国民の意識調査の結果、「海洋ごみ」に対する認知度やごみを減らす活動への意欲は高い一方で、多くの人がそうした活動の場の存在を知らないことがわかりました。
このため、今後は国民ひとりひとりが「これ以上、海にゴミを出さない」という意識の向上を図ることに加えて、産官学民が連携してオールジャパンで「海洋ごみ対策」に取り組み、全国や世界に発信していくということです。
日本財団の笹川陽平会長は、「美しい海洋を守るため日本が世界のリーダーシップをとっていきたい」と意気込みを語りました。