ITを活用して離岸流の発生を検知するという世界初の実証実験が17日から、御宿町の海水浴場で始まりました。17日はシステムの要となる専用のカメラが海岸に設置され、撮影された画像が大型のモニターに映し出されました。離岸流の検知システムは専用のカメラで撮影した静止画から海水の色彩の変化を解析し、離岸流の発生を自動で検知するもので、その情報はライフセーバーが装着する時計型のウエアラブル端末に送信されます。また、遊泳客に対しても海岸に設置されるデジタルサイネージなどを通じて注意喚起を行うということです。
離岸流は海岸の波打ち際から沖合に向かってできる強い流れのことで、御宿町の海難事故の約7割が離岸流に起因するとされています。
御宿町の担当者は「安心安全への取り組みをみなさんにお知らせすることでひと夏に何度も来てもらえる海水浴場にしていきたい」と話しています。
なお、町は今後、実証実験で得たデータを集積した上で今年度中にシステムの完成を目指す方針です。