南房総市の神社で17日、平安時代から続く伝統の儀式・「庖丁式」が行われました。日本で唯一、料理の神様がまつられている南房総市千倉町の高家神社で行われたのは、約1200年前の平安時代から続く伝統的な儀式・「庖丁式」です。庖丁式とは右手に庖丁刀、左手にまな箸を持ち、じかに手を触れることなく魚や貝を調理して神様に奉納するものです。
今回の包丁式のテーマは、5月から始まったアワビ漁の大漁と安全を祈願する「割主烹従之鮑」と、参列者の健康や発展を祈願する「長命之鯉」の2本立て。烏帽子や直垂を身にまとった四篠流の地元の料理人2人が1キロあまりもある黒鮑や鯉を古式にのっとった所作でさばいていきました。伝統的な儀式をひと目見ようと集まった約100人の人たちは厳粛な雰囲気の中目の前で繰り広げられる熟練の技に興味津々。写真に収めながら真剣に見入っている様子でした。
訪れた人
「格式があって素晴らしいなと思いました。驚いています。感動してます」
「所作がすごく綺麗で。また時間があれば来たいなと思います」