開放的な海に涼やかな川。どちらも夏の遊びにぴったりの場所で、お出かけの予定を組んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
でもその前に改めて知っておいて欲しいのが水辺の事故について。
そこで、海と川それぞれの視点から見る事故の実態について伺いました。
まずは海の場合。
千葉県ライフセービング協会 林昌広 会長
「海や水辺は自分が思っている以上に危険な状態がある」
「特に注意していただきたいのは陸から海に向かって風が吹いている時、今は大きなフロート遊具が多いが風に乗ると一気に流されてしまう」
「海水浴場では『浮き具』使用者の救助が多い。様々な実験が行われた結果、約2分で沖50メートルくらいまで風で飛んで行ってしまったという事例もある」
「また、沖に向かう流れ“離岸流”も注意が必要」
「岸から沖合に戻る流れ速さが毎秒2メートルに達することもあるので、落ち着いて周りをよく見て欲しい」
続いて、川の場合は?
河川財団子どもの水辺サポートセンター 菅原一成 主任研究員
「海・プールを除いたうえで年代別の水難事故者の割合を見ると、中学生以下の子どもが約23パーセント」
「幼児や小学生で多い事故パターンはひとりで遊んでいて河岸から転落する、あるいは落としたボールやサンダルなどを拾おうとして深みにはまったり流されたりするなどが見受けられる」
「中学生以上になると急な増水で取り残されたり、増水した時に川遊びをしているケースが増え、幼児小学生と中学生の行動では違いがある」
「どこの地域にも川が存在していて、身近であるがゆえに事故が発生しやすい」
身近な場所だからこそ注意したい水難事故。
次の動画では気を付けるべきポイントなどを伺います。