千葉県内有数の海苔の産地・富津市で10月4日から秋の風物詩、「海苔の種付け作業」が始まりました。
富津市の大貫漁港には、朝早くから地元の大佐和漁協の組合員ら約20人が集まり、海苔づくりの第一段階である種付け作業に取り掛かりました。
組合員らは、全長18メ―トルの海苔網が巻かれた水車を回しながら、海苔の種となるカキ殻から出る胞子を水槽内で付着させ、網に胞子がしっかり付いたかどうかを顕微鏡で確認していました。
種がついた海苔網は冷凍保存されたあと、水温が23度を下回る頃を見計らって海に張られ、11月中旬から収穫が始まるということです。
大佐和漁協の組合員よりますと、2024年は例年より水温が下がりにくく、収穫量の減少が懸念されているということですが、「食卓に届いた際には、濃い味と香りを感じてほしい」と話しています。