レポート
2025.12.18

全シリーズで集まったごみの総重量、約180kg!『PLOGGING MAKUHARI PLUS+ 2025』最後のイベントが開催されました

海と日本プロジェクト in 千葉県では、2025年11月29日に第4回『PLOGGING MAKUHARI PLUS+ 2025』を開催しました。

今回は、シリーズ最終回となるイベント。
この日もサッカーファンを中心に多くの参加者が集まり、北澤豪さんやビーチサッカーの現役プロ選手とともに、プロギングとビーチサッカーを思いきり楽しみました。プロギングでは街中に残されたごみを拾いながら、「これらがそのまま海に流れついてしまう」現実を自分で確かめる機会となりました。

さらに、ビーチサッカー体験では、きれいな砂浜がなければ安全にプレーできないという事実を選手自身から学ぶことで、参加者の海洋ごみ問題への意識が一段と高まり、スポーツの楽しさと環境保全の大切さが一つにつながる、シリーズの締めくくりにふさわしい回となりました。

チーム対抗!スポGOMI形式のプロギングで街のごみを回収

今回のイベントには、元サッカー日本代表でJFA 技術委員会シニアアドバイザーの北澤豪さん、ビーチサッカー現役プロ選手として、茂怜羅オズ選手・田中颯選手(東京ヴェルディBS)、赤熊卓弥選手・大谷陸斗選手(レーヴェ横浜)が参加。MCはフリーアナウンサーの泉水はる佳さんが務めました。

朝の空気は少し冷たかったものの、全身を大きく動かすラジオ体操はまさに最強のウォームアップ。

肩まわりや股関節までしっかりと可動域が広がり、体が内側からじんわり温まっていくのを参加者全員が実感していました。「運動前にこれだけで全然違うね!」という声も上がり、会場の一体感が一気に生まれました。ブラジル出身でラジオ体操初挑戦だった茂怜羅オズ選手も、今回がカイ回目とあって動きはすっかり板につき、選手・参加者みんなで笑顔のウォームアップになりました。

その後、チームごとに分かれ、スポGOMI方式で一斉にプロギングを開始。

普段見落としてしまう植栽の間や脇道には、小さなプラスチック片や吸い殻などが潜んでおり、「これらが風に飛ばされ、川から海へ流れている」現実を参加者自身が体感しました。

海浜幕張地域は比較的きれいなエリアとして知られていますが、風が強く、街のごみが海へ流れ込むリスクが高い場所でもあります。子どもたちを含む多くの参加者が、その“つながり”を実感していました。

ゲスト陣は「チーム北澤」を再結成し、北澤さんが今回の作戦として選んだのは、過去のイベントで多くのごみが見つかったエリアへのアタック。ところが現地に到着すると、そのエリアは見違えるほどきれいな状態に。

予想外の展開で、地域の環境改善が着実に進んでいることを実感できる、嬉しいサプライズとなりました。そこで急きょ作戦を切り替え、走る距離を広げながら探索範囲を拡大。結果として約5kgのごみを回収し制限時間通りゴールしました。

「きれいな砂浜でないとプレーできない」ビーチサッカーが伝える海洋ごみ問題

イベント後半は、ビーチサッカー専用コート「ピッチカリオカ」へ移動。

砂浜にわずかな異物が混ざるだけで足を切る危険があるため、このコートでは新品の砂を常に補充するほど厳密に整備されています。

この時期は砂が冷えてくるため、プロ選手たちは専用ソックスを着用して臨むそうですが、子どもたちは寒さをものともせず、裸足で元気いっぱいに走り回っていました。

日本サッカー協会・今井さんによるビーチサッカーコンテンツは今回も大盛況。芝生では簡単に見えるミニゲームも、砂の上では一気に難易度が上がり、参加者からは歓声が上がっていました。

そんな中、プロでも難しい“ボールでの棒倒し”を一発で成功させた子どもも登場。

ゲスト選手たちも思わず「すごい!」と声をあげる見事なプレーで、仲間たちからも大きな拍手が湧き起こりました。

イベントの締めくくりとして、北澤さん・茂怜羅選手・田中選手・大谷選手・赤熊選手の5名による“ドリームチーム”が、参加チームとのエキシビションマッチで対決。世界トップクラスの技術を目の前で体験し、大きな熱気に包まれました。

第4回目の優勝チームは 『チーム拾活』。そして全4回の総合優勝は 『北澤ジャパン』 に決定。総合2位は『チーム拾活』、総合3位は『チーム塚田』 となりました。

毎回参加して得点を積み重ねてきたチームの努力は圧巻で、会場全体から大きな拍手が送られました

また、シリーズ全体のプロギングで回収できたごみの総重量は 約180kg に達し、スポーツを通じて海洋ごみ問題を“自分ごと化”する取り組みの広がりを実感できる結果となりました。

参加者のコメント

参加者からは、プロギングとビーチサッカーを通じて「楽しさ」と「気づき」が同時に得られたという声が多く寄せられました。

「最初はジョギングに不安がありましたが、皆さんと話しながら楽しく取り組めました」
「想像よりごみが少なく、地域の意識の高さを感じました」
「子どもたちが真剣にごみを拾う姿に感動しました」

そのほか、ビーチサッカー体験に「有名選手の取り組みが、子どもたちの環境への関心につながる」との意見も聞かれました。

また、「プロギングステーションが全国に広がってほしい」「クラブとしても環境活動を取り入れたい」と、今後の広がりを期待する声も寄せられました。

5回のイベントに参加したチームからは、「小学生から高校生まで一緒に活動できたことが大きな財産になった。ごみを拾うだけでなく、捨てない人になってほしい」といったコメントもあり、本企画の教育的な効果が伺えました。

いずれの参加者からも、「楽しかった」「貴重な機会だった」「ぜひ継続してほしい」と、スポーツと環境アクションが一体となった取り組みへの高い評価が寄せられています。

出演者のコメント

北澤 豪さん

活動を続ける中で、街がきれいになってきたと感じています。プロギングは、ごみがなければ思いきり走れるし、ごみがあれば走れない。単純だけど、大切なことに気づくことができます。最初の頃は競争心もあって、ごみを拾えるとちょっと嬉しい気持ちもあったけれど、本当の価値は“ごみがない状態をつくっていくこと”なんです。プロギングをやってみると、自分の意識や感覚が変わります。やる前と後では、まったく違う自分に出会える。それがすごく大きい。今回の活動で、スポーツとごみ拾いを組み合わせる意義がより深く伝わってきました。

茂怜羅 オズ選手(東京ヴェルディBS)

Plogging Makuhariに参加できて、とても嬉しく思っています。​私たちビーチサッカー選手にとって、きれいなビーチでプレーすることは本当に大切なんです。その大切な思いと、街の清掃という貢献を一つにできたことが、大きな喜びと活動へのやりがいにつながりました。​地域に貢献しながら、ビーチサッカーを皆さんに知ってもらえる良い機会にもなって、本当に良かったです。​これからもこのような活動が続くことを願っています!

大谷 陸斗選手(レーヴェ横浜)

プロギングという環境×スポーツという好循環な組み合わせによって、環境保全が“楽しい体験”へと変わることを実感しました。日頃から砂浜で活動する我々にはとって、ゴミ問題は常に隣り合わせです。
走って、拾って、みんなで笑い合いながら街をきれいにしていく時間は、非常に充実したものでした。
プロギングは誰でも気軽に取り組める活動であり、一つひとつの行動が未来の環境につながります。
今回の経験をきっかけに、環境問題への意識をさらに高め、今後も積極的に取り組んでいきたいと思います。

 

このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。

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