農作物や生態系に悪影響を与えるとされる、特定外来生物「ナガエツルノゲイトウ」の除去活動が8月19日、千葉県印旛沼周辺で行われました。
「ナガエツルノゲイトウ」は、強い繁殖力をもつ水草の一種で、農作物の栄養不足や河川の水質の悪化を招くとされていることから、販売や飼育を禁止する特定外来生物に指定されています。
その被害が深刻な印旛沼周辺では19日、大学生のボランティア団体企画のもと除去活動が行われ、参加した県内外の学生約50人が、水中に生い茂ったナガエツルノゲイトウをのこぎりで根元から刈り取り、ブルーシートに乗せて協力しながら陸に引き上げました。
観賞用に海外から持ち込まれたものが野生化したとされるナガエツルノゲイトウは、県内では1990年に印旛沼周辺で発見されたのを皮切りに、北西部を中心に拡大し続けていて、県やボランティア団体はこうした除去活動を定期的に行っています。
国際ボランティア学生協会 土屋 諭史さん
「これ以上増えて、作物が育たなくなってしまうという状況にならないように、水際作戦というか、やっぱりここで自分たちが食い止めてるんだという感覚はある」