いすみ市の太東海岸で2025年6月7日(土)、障害者らも一緒にサーフィンを体験するイベントが開かれました。
参加した小中学生らはボランティアスタッフの協力を得ながらサーフボードにうつぶせで乗り、波と調和しながら滑走するなどマリンスポーツを満喫しました。
このイベントは、市内のNPO法人ノーマークアダプトが主催し、障害の有無に関わらず参加者一人一人を尊重したインクルーシブ(包摂的)な体験をコンセプトにしています。
同NPO代表の池上凪さんは、右腕に交通事故による後遺障害が残っています。池上さんは、米国で2023年に開催されたサーフィンの世界パラ選手権で優勝した実力者で、「障害あっても海に入れることを子ども世代に知ってほしい」と呼びかけました
参加者らは約40分間、池上さんからのサポートを受けながら両手でこいで進むパドリングなどを楽しみました。下肢に障害のある茂原市立中学1年の大海結叶さんは「海の中は浮くので動きやすく気持ち良かった。もっと上手になりたい」と目を輝かせていました。
イベントには、市内の県立大原高校の生活福祉部3名もスタッフで参加。3年の斎藤陽菜さんは「サーフィンは障害のある人もない人も助け合いながら、一緒に楽しめるスポーツだと分かった」と充実した表情で話していました。
このイベントは、同海岸などで5月25日から行われてきたサーフタウンフェスタの一環で実施されました。
(モーニングこんぱす2025年6月9日放送分より)
情報提供元:千葉日報