12月1日、東京海洋大学でコククジラの骨格標本 展示開始式が開かれました。
2016年南房総市和田浦で打ち揚げられ、海岸に埋められていたコククジラを日本財団協力のもと、海洋研究3Dスーパーサイエンスプロジェクトの中学生たちが今年1月に掘り起こし、東京海洋大学・マリーンサイエンスミュージアムに展示されることになりました。
コククジラの標本は、組み上げられた「交連骨格」ではなく、研究資料としての価値が高い「晒し骨格」で展示されます。
また、中学生たちがスキャンした3Dデータも展示され、コククジラの立体的な形がよく分かるようになっています。
日本3D協会 吉本大輝 代表
「3Dで組むだけなら、いくらでも、ばらして見ることができる」
「本物の標本にも傷を負わせずに展示できるのがメリット」
東京海洋大学 鯨類学研究室 中村玄 助教
「千葉の沖は黒潮が通っていて(海底に)大陸棚斜面がある非常に豊かな海で、多種多様な鯨類が生息する地域」
「実際にこうやって骨格標本を作るんだと知ってもらうことや、骨を持ってもらって『大きい』『思ったより軽い』など、生き物に対する気付きを大事にしてもらいたい」
(モーニングこんぱす 2023年12月13日放送分より)