日本人の海に対する意識調査の結果が7月15日発表され、1年間海に行ってないと答えた人が4割を超えた一方で、「海に行きたい」と答えた人は7割に上ったことが分かりました。
この調査は、世界的に海洋危機が叫ばれる中、四方を海に囲まれ生活する日本人の海に対する意識や行動の実態を明らかにしようと、日本財団が2年に一度行っているものです。
15日の発表会では冒頭、日本財団の笹川陽平会長が、「海洋立国日本として、国民のかたすべてに海に深い関心を持っていただきたい」と挨拶し、続いてインターネット調査で全国の15歳から69歳までの男女、合わせて1万1600人から得た回答結果が報告されました。
それによりますと、コロナ禍による外出自粛などの影響で、この1年間海に行っていないと答えた人が45%を占めた一方で、7割の人が「海に行きたい」と回答しました。
理由としては、「子どものころに年に2回から4回以上海に行っていた」や「子どものころの楽しい思い出を持っている」などの回答が多く見られました。
報告の中で日本財団の海野光行常務理事は、この1年間海に行っていない人よりも海に行った人の方が、ごみを捨てないなど海の環境を守る行動を取る傾向が強いと説明するなど、海に行くことの大切さを強調しました。
また、都道府県別の海への愛着ランキングでは、1位は沖縄県、3方を海に囲まれている千葉県は23位でした。