海上保安庁第3管区千葉海上保安部は12月11日、千葉市内で報道機関向けの業務説明会を開催し、海上での巡視艇の放水作業を公開しました。
説明会ではまず、千葉海上保安部の担当者がテロ対策や海上犯罪の取り締まり、行方不明者の捜索など海上保安庁の役割を説明しました。
その後、千葉県の東京湾側を管轄する千葉海上保安部の巡視艇に乗船。巡視艇「たかたき」は長さ37メートル、幅6.5メートルの消防機能を備えた船艇で、約1時間の千葉港沖合の航行中に放水作業を公開しました。
4基の放水銃で消防車6台分の放水量にあたる毎分1万6800リットルの放水が可能で、同型の巡視艇が2011年の東日本大震災のとき、京葉臨海コンビナートで発生した火災の延焼を防いだということです。
千葉海上保安部の担当者は「海上保安庁は、海難救助を行う潜水士のイメージが強いと思うが、消防機能による防災のほか、船舶の安全な航行に不可欠な海図の製作や灯台の管理なども担っている」と話しています。