海苔の養殖が盛んなことで知られる千葉県富津市。
ここで海苔漁師として働いているのが鈴木和正さんです。
新富津漁業共同組合 鈴木和正さん
「今日も日の出とともに海に行って作業してきました」
「海苔の収穫自体がだいたい12月から4月いっぱいという形なので、その前後に準備と片付けとあるんですけれども、8月ぐらいから海で作業を始めて、4月いっぱい海苔を収穫してという感じです」
2022年で13年目となる海苔養殖の仕事は父親から引き継いだもの。
それ以前は別の業種で働いていました。
新富津漁業共同組合 鈴木和正さん
海苔漁師を継ぐ前ー
「東京の丸の内にあるサンス・エ・サヴールというフランス料理店で夢だった料理人をやっていました。もともとはイタリアンをやりたかったんですけど、フランスに留学させていただいた時にフランス料理ってすごいなって思って、そこからフランス料理の世界にのめりこんだ感じです」
海苔漁師を継いだ理由ー
「父親が病を患ってしまいまして、僕は長男だったので家族を支えていかなきゃいけないって考えた時に、話し合いの末、僕が海を海苔を継いでしまえば養っていけるんじゃないかと」
「漁師も見る人からしたらその職のプロだと僕は思うんですけど、料理人もプロ意識というものがすごい高くて、料理一皿一皿に人生を懸けている、夢を途中で諦めてきているので、この職について良かったなって思えるような産業にしていきたいと思っています」
目指していた道とは違くてもプロとしての誇りを持つ気持ちは同じ。
海苔のシーズンはこれからです。