臭みが強く、食用としての流通は少ない上に、東京湾で貝類を食べつくすという食害も引き起こしていることから「海の厄介者」と呼ばれるアカエイ。
そんなアカエイを何とか美味しく活用したい、という想いから生まれたのがこの「鱏燻(エイクン)アヒージョ」です。
有限会社アルガマリーナ 金髙いとみさん
「新鮮なうちに調理をするので臭みは一切ないです」
「フランスパンにのせて食べるのが一番簡単に食べられるかなと思います」
この商品を開発したのは今年5月に亡くなった金髙武夫(かねたか たけお)さん。
約30年間、漁師を務めたのちに食堂兼食品加工場を設立して、数々の加工品を生み出してきました。
有限会社アルガマリーナ 金髙いとみさん
「漁師さんが捨ててしまっていたような魚でも、”それを使った料理で地域を活性化させたい”とか、”子どもに魚を食べさせたい”とか、武夫さんはいつでもそんな気持ちでいたみたいです」
”臭みをどう消すか”、”食べやすくするには”など、試行錯誤の末に生まれた鱏燻アヒージョは、現在、妻のいとみさん達が加工を引き継ぎ、手作りしています。
「海の厄介者をヒーローにしたい」。「鱏燻アヒージョ」は武夫さんのそんな想いが込められた「海のごちそう」です。