ウミガメの保護活動にかかるボランティアの負担を軽減しようと、千葉県白子町の白子海岸で8月28日、ロボットの導入に向けた実証実験が行われました。
毎年、この時期にアカウミガメが上陸、産卵する白子海岸では、地元のボランティアが毎朝、砂浜を見回るなど保護活動を行っていますが、高齢化するメンバーの負担が課題となっています。
今回の実験は、先端技術を使ってボランティアの負担を軽減しようと行われたもので、パソコンで設定したルートを自動で走るAGVという車両型のロボットが使われました。
実験では、ロボットが砂浜を自動走行し、搭載したカメラで実験用に作ったウミガメの足跡を捉えると、ボランティアたちがその映像をもとに現場に向かい、卵を保護する手順を確認しました。
実験を主催した会社によりますと、このロボットの実験を砂浜で行うのは全国で初めてということで、地元のボランティア団体は来年以降の導入を目指したい考えです。
実験を主催した会社の担当者はー
「少子高齢化という中で、いま活動しているのは高齢の方。ロボットが加わることで、子どもたちが笑顔で興味を持ってもらえる(保護活動を行う人の)分母が広がるというメリットや手応えを感じた」