海の事故を減らし、人材不足の解消や環境への貢献にもつながるとして「無人運航船」の実現を目指す「MEGURI2040プロジェクト」。
2040年までに国内で運航する船の半分を無人運航船にすることを目標にしているプロジェクトで、その一環として、千葉市立海浜打瀬小学校の5年生を対象に、特別授業が開催されました。
画像解析や船と陸をつなぐための通信技術において優れている日本が、「無人運航船」の実用化に向けて、世界をリードするような実証実験・開発を進めていることを説明してもらいました。
続いて、陸上と船をつなぐコンピュータの疑似環境を見学。
船からの視界を360度確認できるモニターの前に座り、船長気分を満喫!
操縦も体験してみると、自転車などとは違って方向転換などが簡単にできず、苦戦する姿もありました。
また、船の運航にも密接に関係する天候や海の情報を提供している気象会社も見学。
身近な天気の情報が以外なところでも活用されていることに、驚きをみせていました。
参加した小学生はー
「無人運航船についていろいろなことが知れて楽しかったので、将来ここで働いてもいいかなと思った」
「無人運航船にすることで、船員の少子高齢化問題や環境問題を良くできるのがすごいと思った」
日本財団 海洋事業部 海洋船舶チーム 桔梗哲也チームリーダー
「2040年は子どもたちが大人になって無人運航船をもしかしたら使うかもしれないというときに、聞いたこともない技術を使うというよりは、『そういえば小学校のときに聞いたな』というものを少しでも愛着を持って使ってもらえると、2040年に無人運航船が普及するかなと思う」