水難事故が多発している千葉市美浜区の「幕張の浜」で、16日、海上保安部などによる合同パトロールが行われました。
ZOZOマリンスタジアムの裏手に広がる幕張の浜は、「遊泳禁止」となっていますが、2021年5月に未成年の男性が堤防から飛び込んで溺れ、死亡する事故が発生。
この事故を含めて4年連続で、高校生を含む未成年者5人が亡くなる水難事故が起きています。
まもなく迎える夏休みを前に行われた合同パトロールには、千葉海上保安部や千葉県教育庁などの関係者約20人が参加し、この日に幕張の浜を訪れた中高生に対し、遊泳禁止を伝えるリーフレットを配ったり、堤防への立ち入り禁止を呼びかけたりしていました。
千葉海上保安部 関貴之 次長
「大抵の人はグループで来ると思う。誰か一人が『ここは危ない、過去に死亡事故が起きている』と言ってもらえるように周知していきたい」
“遊泳禁止”となっている場所は、「急に深くなる」「流れが速くなる」など、きちんとした理由があります。
幕張の浜はもちろん、ほかの海や川でも同じような水難事故を起こさないためには、遊泳禁止の海には入らないこと、ひとり一人が危険に対する意識をしっかりと持つことが大切です。