新型コロナウイルスの影響で、千葉県内全ての海水浴場が開設されない中、森田健作知事は22日、関係機関が連携して水難事故防止に取り組む一宮町の海水浴場を視察しました。
森田知事は22日、一宮町の海水浴場を訪問し、水難事故防止に向けた取り組み状況を視察しました。
この中で森田知事は、一宮町の馬淵昌也町長から、常時3人から5人のライフセーバーを確保して海岸を巡回したり、ドローンを活用して頭上から注意を呼びかけたりするなど、町独自の海の安全対策について説明を受けました。
また森田知事は、海岸に設置された遊泳の自粛を呼びかける看板や旗のほか、沖合でパトロールに当たる海上保安部の巡視船も視察し、関係機関が一丸となって取り組む水難事故防止の対策を確認していました。
新型コロナウイルスの感染拡大防止の一環として、県内の全ての海水浴場は開設されないことが決まっていて、監視や救護の体制が十分ではない中での水難事故の発生をいかに防ぐかが課題となっています。
視察を終えた森田知事はー
「万が一にも海難事故があってはならないということで、皆さんと連携し万全を期したい。遊泳は大変危険であることをご理解いただきたい」
一方、観光需要を喚起しようと22日からスタートしたGo To トラベルについて記者から質問を受けた森田知事は「旅を楽しむことや経済活性化も大変重要だが、命を守ること、感染拡大を防止することが最優先だ。その辺りを国にも考えてもらいながら進めてほしい」と述べました。
その上で県民に対しては「県外ではなく県内での観光を楽しんでほしい」との考え方を改めて強調していました。