いきなりですが、画像、ある動画の一部を切り出したものなのですが、一体何の動画かわかりますか?
実はこれ、“水辺”の危険を学ぶために作られた動画なんです。
この動画も掲載されているサイト「e-Lifesaving(e-ライフセービング)」は、“水辺”の危険を子どもたちに自らが学んでもらおうと制作されたもので、公益財団法人日本ライフセービング協会(JLA)が2019年4月から始めました。
対象は、全国の小中学生!
なかでも、コンテンツのひとつ「動画で考えよう」は、動画の途中で質問が出てくるため、海で起こる事故やリスクについて、子どもたちが主体的に考えながら学ぶことができます。
動画に出てくる題材は、これまでに実際起きた事故やリスクのデータをもとにつくっているということで、子どもたちが想像しやすい「身近なシチュエーション」でリアリティーのある学びが出来ることが特徴です。
例えば…ある問題では、子どもたちが自分たちで「ビーチボールが沖に流されたら、どうしよう…?」と考えたあとに、答えとして、「手がふさがり、泳ぎにくくなる。体力を消耗して、浜に戻れなくなる恐れがあり、とても危険」などと注意点や解説を学ぶことができます。
また、溺れの原因の約半数を占めている「離岸流」を学んだり、クイズで水辺の安全を学ぶこともできます。
そのほかにも、「動画で学ぼう」というコンテンツでは、安全なプール活動や助かる方法・助ける方法なども展開しています。
日本ライフセービング協会によりますと、「e-Lifesaving」は、小・中学校の新学習指導要領に沿って作られているため、コロナ禍でプールの授業が思うようにできない学校で「水泳運動の心得」を学ぶために使用されたり、プールの事前学習として「水辺の事故防止」などの知識を学ぶために、使用されているということです。
なお、現在は“海”や“プール”の事故を中心としたコンテンツが豊富ですが、今後は、“川の事故”などについても、取り上げていくということです。
公益財団法人日本ライフセービング協会の松本貴行副理事長 LS教育本部長は、「現在、コロナ禍で子どもたちは水辺が遠ざかっている」
「このコンテンツを活用することで、正しくリスクを知り、そのリスクを知ったうえで楽しく遊ぶことを心掛けてほしい。それが事故予防につながる」と話しています。
「e-Lifesaving」はコチラ↓
https://elearning.jla-lifesaving.or.jp/