関東唯一の捕鯨基地、南房総市の和田浦で6日、今年初めて捕獲されたクジラ1頭が水揚げされました。
和田浦の鯨漁は5日解禁され、幸先良く捕獲された体長9.8メートルのツチクジラ1頭が6日朝、和田漁港に引き揚げられました。
地元の捕鯨会社「外房捕鯨」が捕獲したもので、小学生らが見守る中、身体の測定と酒によるお清めの後、解体作業が始まります。
作業員らは大きな包丁でヒレを切り取り、背中に切り込みを入れた後、部位ごとに手際よく小分けにしていきました。
南房総では400年ほど前から小型船による捕鯨が行われていて、夏に沿岸部に回遊してくるツチクジラを捕獲し、肉を食べるだけでなく油や肥料として余すところなく利用して来ました。
ことしの漁期は7月25日までで、和田浦では26頭までツチクジラを捕獲し、ステーキや刺身などさまざまなクジラ料理のほか、くじらのたれやベーコンなどの加工品として主に地元で消費されるということです。