四方を海に囲まれた海洋国家“日本”。海に親しみを持つ“海好き”を増やすには、子どもの頃に「楽しく質の高い海体験」をすることがカギになりそうです。日本財団はことし5月から6月にかけて全国の15歳から69歳の男女を対象に海に対する意識調査を行い、1万1600人から回答を得ました。それによりますと、全体の7割が「海に行きたい」と答えていて、海に対する関心の高さが伺える結果となりました。
そして、このうちの約9割が子どもの頃の「楽しい海の思い出」を持っていると回答しました。一方、自分の子どもに十分な海体験を提供できていると答えた親は25%に留まっていて、提供できない理由として「海まで時間がかかる」とか「忙しい」、「休みがとれない」などと答えたということです。
この結果について日本財団は「子どもの頃に楽しくて質の高い海体験をすることが海に親しみを持つ大人を育てる上で重要」と指摘した上で、今後は自治体や教育機関と連携しながら様々なイベントを開催し、親子で海に触れ合える環境づくりに取り組みたいとしています。