大きな口が特徴で生態が謎に包まれている“幻のサメ”。世界初となるその全身骨格標本が12月6日、お披露目されました。口を大きく開けて圧倒的な存在感を放っているのは、全長約5・4メートルのメガマウスザメの全身骨格標本です。
鴨川シーワールドは6日、世界的に非常に希少で生態もよく分かっていないメガマウスザメの世界初となる全身骨格標本を報道陣にお披露目しました。メガマウスザメの骨は水分を含んだ軟骨のためこれまで骨格標本として残すのは難しいとされていました。
そこで鴨川シーワールドと“サメ先生”の異名を持つ北海道大学の仲谷一宏名誉教授、そして高度な遺体保存の技術を持つ吉田生物研究所の3者がスクラムを組み、骨格標本づくりに挑戦。去年5月に館山市沖の定置網に入り、その後息絶えたメガマウスザメが約7か月間の製作期間を経て骨格標本として復活しました。
鴨川シーワールドの勝俣浩館長は、メガマウスザメの骨格標本を通じて子どもたちに生き物に対する興味を高めてほしいと話します。
鴨川シーワールド 勝俣浩館長「小さい子どもたちにこういう生き物がいることを知ってもらい。生き物に対する興味をもってもらえれば一番いいと思う」メガマウスザメの全身骨格標本は鴨川シーワールドで7日から一般に公開され、常設展示されるということです。