台風19号の影響で沈没した貨物船から漏れ出した油が富津市の海岸に漂着し、地元の漁協が対応に追われています。
12日夜、神奈川県川崎市沖に停泊していたパナマ船籍の貨物船が台風19号の影響で沈没し、富津漁協によりますと船から漏れ出した油が流木などとともに13日から富津海岸付近へと漂着し始めたということです。
富津海岸は、春の観光シーズンには潮干狩り場が開設され、名産のノリの養殖もこの時期から本格化し、台風通過後に種付けをしたノリ網を沖合の養殖施設に張る予定でした。
14日は、漁協の組合員が沖合の養殖施設の状況を確認したり、海岸の清掃をするなど対応に追われていました。
ノリの養殖への影響は沖合の養殖施設の一部に油の付着が見られる程度で今のところ、ほとんど出ていないということですが富津漁協の佐久間国治組合長は「油の漂着への対応をできる限り行い、被害を最小限に食い止めたい」と話しています。