鴨川市の鴨川シーワールドにある、ベルーガの展示施設『マリンシアター』です。北極海周辺に生息する白イルカこと真っ白い身体の「ベルーガ」は可愛らしい声で良く鳴くことから、海のカナリヤとも呼ばれています。日本で初めてベルーガの展示を始めた鴨川シーワールドでは、現在2頭のベルーガと国内では珍しいネズミイルカ一頭が暮らしています。
深い海や暗闇でも、超音波を使って空間を見ているといわれるベルーガ。ここではその能力を知ることができるのですが・・・今回のリニューアルでは、その超音波が目で見られるようになりました。
リニューアルのテーマは”実験劇場”ベルーガの特殊な能力を体感として理解してもらえるようにと、超音波と言われる200キロヘルツまで音が拾える特殊マイクを設置し、リアルタイムで音を目で見ることに、成功しました。このような見せ方をするのは全国でも初めてだということです。例えば、ベルーガに目隠しをしてみても、障害物を上手に避けるその理由、ベルーガは発した超音波の跳ね返りなどで物の位置や材質まで判断していることがわかります。
鴨川シーワールド勝俣浩館長
「リニューアルの見どころは、音を視覚化するというこのプログラムを通じて、ベルーガの能力を見せることです。ベルーガをはじめとするイルカの仲間が持っている海の中で暮らすための不思議な能力を通して、ベルーガやイルカに興味を持ってもらえたら」
どこからでも見やすいように大型三面プロジェクターが新たに導入されるなど、より多くの人が楽しめるようになった「マリンシアター」は16日リニューアルオープンです。