ことしもこの季節がやって来ました。“色よし味よし香りよし”と三拍子揃った千葉県産の新のりの初競りが29日、富津市で行われました。富津市富津の千葉県漁連のり共販事業所で行われた新のりの初競りには、富津や金田、船橋など県内7つの漁協から去年を200万枚以上上回る計約427万枚が出品されました。
千葉県内外から訪れたのり問屋の関係者は、出品されたのりの香りや味などを細かくチェックした上で初競りに臨みました。のり共販事業所によりますと、平均の落札価格はのり100枚あたり2677円で、最高落札価格は9200円だったということです。
千葉県産ののりは“色よし味よし香りよし”と市場関係者の評価が高いとされていますが、ここ数年は海水温の上昇や魚や鳥による食害などの影響とみられるのりの不作が続いています。
のり共販事業所の関係者は「このままの単価を維持することで、生産者の意欲向上につなげていければ」と話しています。