来年から商用運転を開始する銚子市沖の洋上風力発電所による漁業への影響に備え、銚子市は漁業の振興を図るための基金を設置します。
銚子市沖およそ3キロの海上で実証実験をしていた洋上風力発電所1基について、東京電力ホールディングスは地元の銚子市や漁業関係者らの了解を得て、来年1月1日から商用運転を開始します。これに伴う漁業への影響に備えて、東京電力側から銚子市漁業協同組合に協力金1千万円が拠出されることになりました。
協力金は漁協側の要望で、銚子市が設置する漁業振興基金に積み立てることになり、市は開会中の12月定例市議会に協力金を計上した一般会計補正予算案や漁業振興基金を設置するための条例案を上程しました。銚子市は今後、基金を活用して漁業の後継者対策や魚食の普及活動、水産物の販路拡大など漁業振興に取り組むとしています。