輸送の繁忙期となる年末年始の海の治安を守ろうと、千葉海上保安部は10日から、税関と合同で「年末年始特別警戒」をスタートしました。千葉市にある千葉海上保安部船艇基地では年末年始特別警戒の「出動式」が行われました。
千葉海上保安部長の合図を皮切りに海保や税関の職員約40人が5隻の巡視艇などに乗り込み、海上をパトロールしました。この取り組みは年末年始に増加する輸送の安全確保をはじめ、2年後に迫った東京オリンピックでのテロ対策のために行われたもので、税関と合同で特別警戒にあたるのは今回が初めてです。
今後も怪しい船がいないかや金塊や禁止薬物を不正輸入していないか目を光らせて海の治安を守るほか、釣り人が救命胴衣を身に着けているかなど安全面での指導も行って、水際対策を強化するということです。千葉海保の特別警戒は来年1月10日まで、税関の特別警戒は今月14日までそれぞれ行われます。
千葉海上保安部 福井孝之部長「多数の外国の方が来たりするところなので、しっかりと関係機関と連携しながら不審人物の入国を阻止する。あとは武器と不審な物の持ち込みを阻止するということに力を入れて取り組んでいきたいと考えています」