この夏の千葉県内の海水浴場について、多くの市町村が新型コロナウイルスの影響で、開設しないことを決めています。
県内では去年、17の市町村で合わせて57の海水浴場が開かれ、約95万5千人が訪れました。しかし今年の夏は、このうちの14の市町村が海水浴場を開かないことを決め、勝浦市と鴨川市、それに南房総市は現在も検討中ということです。
このうち南房総市は、開設する方向で検討していますが、市内に10ある海水浴場すべてを開くのは難しいとしています。
また、去年は改修工事で閉鎖し、リニューアル後、初めての夏を迎える千葉市の「いなげの浜海水浴場」も、オープンしないことが決まりました。
海水浴場の中止が相次ぐ背景には、新型コロナウイルスの感染を防ぐことと、海水浴場の監視や救助活動を行うライフセーバーの不足があります。
ライフセーバーを担う学生にとって、新型コロナの影響で学業や就職活動とシーズンが重なり、人員の確保が難しいということです。
ただ、海水浴場を開設しなくても、多くの人が海岸を訪れると考えられ、各市町村と海岸を管理する県は、安全対策などを検討しています。