全国第2位の取扱貨物量を誇る千葉港について、森田健作知事は10月19日、貨物の増加や船舶の大型化などに対応するため、埠頭の再編を含む機能強化の促進を国に要望しました。
全国港湾知事協議会のテレビ会議に出席した森田知事は、全国有数の取扱貨物量を誇る千葉港について、国に対し次のように要望しました。
森田健作知事
「コンテナや完成自動車などの主要な貨物を取り扱う千葉港の千葉中央地区では、現在、埋め立てやヤードの拡大、岸壁の改良など、埠頭の再編事業を進めている。引き続き事業の推進にご協力を賜るようよろしくお願い申し上げます」
千葉県によりますと、千葉港千葉中央地区は、取扱貨物の増加に伴う慢性的なヤード不足の解消や、輸送の効率化のため大型化が進む船舶に対応した岸壁の延長や水深の確保などが、喫緊の課題だということです。
千葉港の機能強化は、港湾計画に基づき国と県が手分けをして進めていますが、森田知事はこのうち国の直轄事業となる岸壁の改良について、貨物の取り扱い能力が限界に達している千葉港の状況を解消するためにも、早期の完成が望まれるとしています。
また森田知事はこのほか、ゼロメートル地帯を抱える千葉港海岸船橋地区についても、老朽化が進む海岸保全施設などの整備促進が必要だと指摘し、国直轄の事業化を要望しています。