千葉中央港など東京湾沿岸部の広い範囲で「赤潮」が発生しています。海岸付近では異臭が漂い、波打ち際には魚の死骸が打ちあげられています。
県の調査によりますと、7月3日に東京湾北部の沿岸部全域で赤潮の発生が確認されました。
千葉中央港の波打ち際では魚や貝の死骸が打ちあげられていましたが、県によりますと船橋市漁協など沿岸の3つの漁協からこれまでに被害の報告はないということです。赤潮は日照や気温の上昇などにより海中の植物プランクトンが異常に増殖し、海面を赤黒く染める自然現象で、県は今回検出された植物プランクトンは貝毒をもたらす有毒なものではないとしています。ただ、魚が大量のプランクトンをえらに吸い込むと呼吸ができず死んでしまうケースもあるということです。県は「雨が降れば河川の水が流入し、赤潮が薄まる可能性がある」としながらも「赤潮の収束は現段階では予測が難しい」と話しています